ウィッグを付けることをはじめは不安に思うかもしれませんが、選び方のポイントをおさえれば自然に見せることができます。今では帽子感覚・おしゃれ感覚で気軽にウィッグを楽しむ人が増えてきました。
人により薄毛の状態やカバーしたい範囲、希望のスタイルなど自然に見せるために必要なポイントは様々です。今回はそのポイントについて詳しく解説していますので参考にしてください。
この記事で自然なウィッグの選び方を部分ウィッグ、フルウィッグの特徴に分けてご紹介していきます。
1.ウィッグはどっちを選択すべき?
1-1.自然に見えるウィッグのチェックポイント
1-2.あなたに合ったウィッグの見つけ方
2.ウィッグを選ぶうえで確認すべきポイント徹底解説
2-1.部分ウィッグ
2-2.フルウィッグ
3.おすすめウィッグ紹介
4.まとめ
1.ウィッグはどっちを選択すべき?
ウィッグにはフルウィッグと部分ウィッグの2つがあります。これから紹介する自然に見えるウィッグのチェックポイントを押さえつつ、あなたの状態にあったウィッグは選ぶ上で参考にしてみて下さい。
1-1.自然に見えるウィッグのチェックポイント
まずは、フルウィッグと部分ウィッグに共通する自然に見せる為に必要なポイントを確認しましょう。
・髪質
ウィッグの毛髪には大きく分けて人毛と人工毛がございます。
また、その中でも材質や加工状態からあらに分類されます。それらをご紹介するとともにどのウィッグを選択すべきか教えます。
▼人工毛
熱に強い耐熱性の毛髪と、熱に弱いビニール系の毛髪があります。
ビニール系のものは不自然な艶があり、ドライヤーやアイロンの使用もできないので、耐熱性の人工毛の方が良いです。
▼人毛
キューティクルをはがして加工してある加工人毛と、加工を施していないレミーへアーがあります。
加工しないままだとキューティクルがはがれていき、絡んだりもつれの原因になりますので、加工してあるものが良いです。
▼ミックス
人毛と人工毛を混ぜた毛髪です。
特に加工処理をしてある人毛と、耐熱性の人工毛をミックスした物が一番自然で耐久性がよく、使いやすいです。
・つやの見分け方
自分の毛髪と同じような艶感であることが自然に見せるうえで非常に大事です。
人工毛にもいろいろな種類がありますので、なるべく多くの人工毛を取り扱っているメーカーで相談し、自分に合ったウィッグを選びましょう。
熱に弱い人工毛を使用しているウィッグは、写真のように不自然な艶があります。
艶の強いウィッグです。主にビニール製の毛髪で作成されています。コスプレ用の安いウィッグなどに多く用いられることが多いです。
人形の毛のようにきれいすぎてしまう事で不自然に見えてしまいます。
艶の少ない自然なウィッグです。耐熱性人工毛と加工人毛のミックスです。
自然な質感と空気感があり自然に見えます。
二つのウィッグを見比べてみると、どちらが自然か非常にわかりやすいかと思います。
・分け目・つむじは自然か
どんなに髪の多い人でも分け目やつむじが無い人なんていません。
良くないウィッグと自然なウィッグを画像で比較してみましょう。
さりげなく見える頭皮の感じが非常にリアルです。
https://store.shopping.yahoo.co.jp/wigwigrunes/lw06.html
このような毛髪が詰まっているウィッグも多くあります。あくまで普段の生活で使用する為のウィッグであれば、このつむじの部分にも注意して選んでおいた方が良いです。
電車で座った時やエスカレーターに乗った時に、頭頂部を見られることもあるはずです。
そんな時でもばれない自然な皮膚感のウィッグを選びましょう。
・使いやすさ
ヘアスタイルが洗うたびに崩れてしまう様では、その都度スタイリングが大変で使いやすいとは言えません。
人毛100%のウィッグは一見よさそうに思えますが、人毛だけに水分を含むとスタイルはくずれます。
耐熱性の形状記憶毛髪と、自然観を出すため人毛をミックスしてある毛質を選ぶようにしてください。
ふんわりした空気感を形状記憶できるウィッグは本当に使いやすく、楽です。
毛流れや立ち上がりがあり、それがくずれないウィッグが良いです。
形状記憶がされていますので、毛流れや立ち上がりが崩れにくいです。 自然なウィッグにするためにもぜひ確認してみてください。
・生え際は自然か
ウィッグを自然に見せる一番のポイントとも言えます。
前髪がたくさんある人は、それを活かして使用すれば生え際の自然観は問題ないですが、前髪をカバーしたい人には重要です。
生え際のフロントラインに細かい産毛があると、くっきりしたラインをぼかし、非常に自然に見せることができます。
・耐久性
購入し、すぐに使用できなくなるものは避けましょう。
特に、毛質がナイロンやビニール製のものすぐに毛がチリチリになり使用できなくなります。
耐久性の良い毛質のウィッグを購入しましょう。
購入してすぐに使用できなくなるものは失敗の原因になります。以下の写真のように毛質がナイロンやビニール製のものはすぐに毛がチリチリになってしまい使用できなくなってしまいます。
http://sanachannel.com/wig/tiritiri-naosikata/
1-2.あなたに合ったウィッグの見つけ方
この章では、初めてウィッグを購入するとき自分がフルウィッグにすべきか部分ウィッグにすべきか判断していただきます。
今の自分がどれくらいの毛量で、どんな悩みを抱えているかでどちらのウィッグを装着すべきか確認しましょう。
▼フルウィッグ向き
自毛を隠し、ウィッグだけでヘアスタイルを作るものです。
ロングの人がショートスタイルに、ショートの人がロングスタイルになりたいなどの要望を叶える事ができます。
部分ウィッグと違い、かぶってしまえば自毛と馴染ませる必要がないので、使用が楽というのも特徴です。
また、抗がん剤治療や円形脱毛症などで自毛が全体的に脱毛してしまったような方でも使用できます。
以上のような方はフルウィッグが良いでしょう。
・毛量が全体的に少なく、ボリュームがない。
https://ichi-up.net/2016/071
・スタイルや毛色を自毛と全く違うスタイルにしたい。
・抗がん剤や円形脱毛症で全体をカバーする必要がある。
・思いっきり変身したい。
▼部分ウィッグ向き
自毛を活かして部分的にボリュームアップさせるウィッグです。
ボリュームの希望や気になる範囲により大きさは様々です。
つむじだけカバーする本当に小さい物から、八分ウィッグと言われる全体的にカバーしていくものまで幅広く展開しています。
・トップのボリュームを出したい。
自毛を活かして、気になる部分だけをカバーしたい人は部分ウィッグをおすすめします。
・自分の髪を生かしつつ、部分的にボリュームを出したい。
・白髪を隠したい。
・つむじの割れを隠したい。
2.ウィッグを選ぶうえで確認すべきポイント徹底解説
この章では、フルウィッグと部分ウィッグそれぞれに焦点を当てて、選び方のポイントを解説していきます。
ウィッグは失敗してしまえば、使用することなく無駄になってしまいますので紹介する点に気をつけて選んでいきましょう。
2-1.部分ウィッグ
①適切な大きさ
まずは大きさです。
部分的にカバーするのに適切な大きさがあり、それは人によって違うものです。
大きすぎても違和感が出るし、小さいとカバーしきれません。
小さくても大丈夫な人や、ある程度の大きさが無いと自然にカバーできない人など状態により様々です。
自分では小さいもので大丈夫、と思っていても、実際にはある程度の大きさがないとカバーしきれなかったり、なじまなかったりという事もあります。
専門家の指導・アドバイスを聞いたり、自身で試着をするなどして確認することをお奨めいたします。
②自毛と同じ毛質・毛色か
自毛を活かすわけですから、自毛と違う艶感や色だとすぐにばれてしまいます。
質感も色も人それぞれですので、なかなか自分にぴったりのものを探すのは難しいかもしれません。
特に、通販やネットで購入すると失敗が多いのが現状です。
失敗したくないのであれば実際に試着し、納得してから購入することをお奨めします。
上記のようなポイントを踏まえたウィッグを見つけるのはなかなか大変かもしれません。
通販などでは尚更難しいかと思います。
対面でしっかりアドバイスを受けることができ、試着など出来るショップやメーカーで購入することをお奨めします。
2-2.フルウィッグ
フルウィッグも、部分ウィッグで紹介した2点は同様に確認してほしいポイントとなります。
下記では、フルウィッグでその他に確認すべきことを3点紹介します。
①サイズは合っているか
頭の形や大きさは人により全然違います。
頭のサイズに合っているウィッグでないと、不自然になるのは勿論、付け心地も良くないですよね。
大きすぎてもずれてしまうのではないか不安になり、小さいときつくて不快になります。
また、フルウィッグなのに全体をカバーできないようなものは意味がなくなります。
②適切な毛量か
フルウィッグは頭のシルエットが大きく見えたり、毛量が多過ぎると不自然に見えてしまいます。
なるべくさりげない毛量にすることも大事な要素です。
毛量が多い場合、少なくすることができるのか、少なくしても自然観や使いやすさに影響はないかを確認することが大切です。
③機械植えでないものを選ぶ
機械植えのフルウィッグは非常に安く、購入しやすい金額のものが多いです。
主にコスプレ用のものなどが多く、作りの粗いものが多いです。
画像のようにネット目が粗く、ネットが透けて見えやすいです。
また、ネットが見えないように毛量を多く残さざるを得ない難点があります。
オールハンドメイドのウィッグを選ぶようにしましょう。
マシンメイドのウィッグの裏側です。
目が粗く、装着感もよいとは言えません。
部分ウィッグ同様、ネットや通販で購入するのは危険です。
特に初めての場合は、必ずアドバイスを受けられるショップやメーカーで、試着等しながら購入してください。
その際に上記に挙げたポイントをしっかり確認してみてください。
3.おすすめウィッグ紹介
初めてウィッグを購入するには、ウィッグの質は勿論、カウンセリングからアドバイス・アフターフォローなどしっかりしたお店で購入することが大事です。
様々なウィッグショップやメーカーがありますが、今ではヘアスタイルの一環として、ウィッグに非常に力を入れている理美容サロンも増えています。
下記のショップはお値段もお手頃で、ウィッグに関する知識や技術力も高く、安心して相談できるお店です。
是非参考にしてみてください。
▼フローレン銀座
http://floren-ginza.jp/
価格帯:¥50,000~¥250,000
世界のあらゆるウィッグ工場と提携し、様々な商品を作成、販売しています。
ユーザーが希望したウィッグの再現率も非常に高いです。
色々なメーカーやサロンのウィッグを作成・卸をしている関係で、良い商品が非常にリーズナブルに購入できます。
上記価格帯は売れ筋の価格ですが、更にお買い求めしやすいウィッグの用意もあります。また質にこだわる方には、25万円以上の高価格のウィッグも用意があります。
オーダーメイドも可能ですが、オーダーメイドに引けを取らない既製品も数多くストックしてあります。
カウンセリング、スタイリング、アフターフォローも充実しています。
▼株式会社夢人グループ
価格帯:¥70,000~¥250,000
最先端の美容技術でウィッグを仕上げることの出来るサロンです。
ウィッグとは言え、お洒落にスタイルを楽しみながら、髪のお悩みを解消してくれます。
ウィッグ専門店よりも品ぞろえが豊富で、技術力や知識も高く安心して相談できます。
▼株式会社アイスリィー
https://i-three.co.jp/
価格帯:¥20,000~¥270,000
常備しているウィッグの数が大手メーカーなどよりも多く、既製品でも様々な色や大きさのウィッグを取り扱っています。
セミオーダー商品が人気で、既成のウィッグはお客様の希望に応えるために毛長さを長く、毛量を多く作成しています。毛長さは20~30センチの状態で保管されています。
そのため、カットやパーマ・カラーなどのスタイリングが可能で、専任のスタイリストが希望に合わせ仕上げてくれます。
ウィッグの経験豊富な美容師が行ってくれますので、安心してお任せできるのもおすすめのポイントです。
他社のウィッグのお直しも可能で、もし購入に失敗したウィッグなどあるようでしたら気に入る様にリメイクしてくれます。
4.まとめ
初めてウィッグを検討している方は、分からないことだらけかと思います。
今回の記事ではウィッグ購入時に気を付けるポイントと、自分にはどんなウィッグが適しているのかを確認いただけたと思います。
初めてだからこそ、ネットで安そうなものを購入するのではなく、しっかり相談・カウンセリングを受けて購入するようにしましょう。
ウィッグは高ければよいものとは限りません。無理の無い予算の中で、一番理想的なウィッグを手にしてください。
そして、ウィッグを使用することで今までにない明るく前向きな毎日を送れることを願っております。
コメント
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。