今広がりつつあるヘアードネーション。
様々な方の毛髪が病気による脱毛に悩む子供たちの医療用ウィッグに姿を変えて役立っています。
せっかく切るのであれば、是非社会貢献したい。
そういた方は是非この記事を参考に、社会貢献活動の一環として髪の毛を寄付することを検討してみてください。
1.ヘアドネーションとは
2.実際にヘアドネーションをやる方法
2-1.どんな髪ならヘアドネーション出来るのか?
2-2.ヘアドネーションの流れ
2-3.ヘアドネーションを申し込む
2-4.送付先へ送る
3.ヘアドネーション以外の方法 4.まとめ
1.ヘアドネーションとは
ヘア=髪の毛
ドネーション=寄付
ヘアードネーションとは、何らかの病気や治療の副作用で髪の毛を失ってしまった18歳以下の子どもたちに医療用ウィッグを無償で提供するシステムです。
その医療用ウィッグを作成するにあたり、全国の理美容サロンで髪の毛の寄付を募り、寄付した髪の毛で医療用ウィッグが作成されます。
作成された医療用ウィッグは、必要としている子供たちの手に届けられます。
多くの芸能人もこの事業に賛同し、髪の毛を寄付しています。
柴崎コウさん、水野美紀さん、ベッキーさんなども行っており、全国的にヘアドネーションが今広がりつつあります。
Japan Hair Donation & Charity(通称:ジャーダック・JHDAC)というNPO法人が2009年から活動しています。
最初は海外から始まった活動ですが、治療だけでも高額なコストがかかる中、見た目を治すことも大事であるという観点から始まったとされています。
成人式まで髪を切らない、ずっとロングスタイルだったからなんとなく髪の毛を伸ばしている・・・といった女性も多いはずです。
どうせ髪の毛を切るなら、困っている人の役に立ちたいという思いが多くの共感を得ているようです。
髪の毛の無い状態がどれほど精神的につらいものか、想像できるはずです。
特に小さな子供たちにとって、他の人と見た目が違うというのは深刻な悩みです。勿論家族にとっても。
そんな子供たちの笑顔を増やすための活動です。
https://ameblo.jp/real1107/entry-12208960507.html
https://mainichi.jp/articles/20170506/dde/012/040/011000c
http://www.nwn.jp/news/20170916_hair/
https://www.jhdac.org/index.html
2.実際にヘアドネーションをやる方法
この章では、ヘアードネーションをする流れや、ヘアドネーションに寄付する際の簡単なルールをお伝えします。
2-1.どんな髪ならヘアドネーション出来るのか?
1. 切り取った髪の毛の長さが31センチ以上
2. ひどく傷んでいないこと
髪の毛を軽く引っ張る程度で切れてしまうようですと使用できません。
なお、カラーやパーマなどをしている毛髪でも大丈夫です。
もし、傷んでいるようでしたらしっかりヘアケアをしてからカットし、寄付すると良いでしょう。
美容室や自宅でトリートメントを続けて、ある程度良い状態にしてから寄付するという手段もあります。
また、子ども用のウィッグになるわけですから、本来ですとなるべく低年齢の方の髪の毛が良いといえます。
3. 清潔な状態であること
こちらはウィッグを作成する際に作業する方への礼儀として、しっかりきれいに洗った状態で寄付するようにしてください。
4. 完全に乾燥していること
濡れている状態では、郵送の間や、保管の際にカビや雑菌が繁殖することもあります。
しっかり乾かした状態でカットするようにしてください。
5. 性別・国籍などは問わない
性別を問わず、様々な国で医療用ウィッグを必要としている子供たちがいます。
2-2.ヘアドネーションの流れ
1. 自分の髪の毛の長さを確認。
JHDACでは、基本的に31センチ以上の髪の毛ですと受けつけてくれます。
ウィッグに毛髪を植毛する際、Vの字に折り返して植毛します。
1本の髪の毛がウィッグでは2本になるという事です。
そのため、ある程度の長さが無いと作成できません。
まず、自分の髪の毛をカットした際にするスタイル+31センチ+若干の余裕・・・が無いと寄付することは難しいかもしれません。
JHDACとは別に(株)グローウィングという会社が主宰している「つな髪プロジェクト」という活動もあります。
こちらですと15cmから受け付けてくれます。
短い髪の毛でも寄付したい、という方はこちらを参考にしてください。
2. 自毛をカットする
基準に満ちた長さであると確認できたら自毛をカットしていきます。
美容室でカットしてもらうのが一番安心かと思いますが、自分でカットしても大丈夫です。
カットする前に必ず髪の毛を束ねて根元側をゴムでしっかり結びます。
(髪の毛がばらけてしまうと、使用できません。毛先側と根元側が逆になるとキューティ来る同志が摩擦し、縺れてしまいます。)
画像のように小分けに束ねてください。(束はいくら多くても大丈夫です。)
http://blog.livedoor.jp/puntto/archives/1825543.html
カットした後、残った自毛でヘアスタイルを作らなくてはなりません。
そのスタイルに必要な長さを残すようにしてください。
ギリギリでは、希望のヘアスタイルにすることが難しくなります。
少し余裕を持ってカットします。
希望のスタイルによってはサイドや襟足など部位によりカットできる毛長さが違ってきます。
なるべく部位ごとに小分けに切り取ってください。
*注意事項
◆必ず髪の毛をきれいにした状態で切り取る。
(カットした後で毛束を洗うと縺れたり、量が少なくなる可能性があります。)
◆完全に乾燥させた状態で切ってください。
自分で上記のカットを行うのは非常に難しいかと思います。
行きつけの美容室でお願いするか、ヘアドネーションのカットを受け付けている理美容サロンを探してカットすることをお奨めします。
ヘアードネーションサロンの検索はこちらを参考にしてください。
賛同サロンには、郵送を代行してくれたり、送料を負担してくれるところもあるようです。
2-3.ヘアドネーションを申し込む
ヘアドナーシートという用紙に必要事項を書き込みます。
https://www.jhdac.org/donorsheet.html
*バージンヘアーとは、カラーやパーマを一切していない毛髪のことです。
つな髪プロジェックトはこちらからエントリーできます。
また、自分のためにご家族や身内の方に・・・という方はこちらを参照にしてください。
http://floren-ginza.jp/information/product/myhairwig
2-4.送付先へ送る
JHDACに切り取った髪の毛を郵送します。
〒531-0072
大阪府大阪市北区豊崎5-7-11 アベニュー中津803号
「JHD&C ヘアドネーション係」宛
宅配便記載用連絡先 06-6147-5316
電話での対応はしていないようです。
また、送料などは元払いです。
送料不足などの場合、受け取ることができません。
☆送付の際の注意点
・切り取った毛束(ゴムが付いてる状態)のまま送付します。
・毛先側と根元側が同じ方向になるように束をそろえて送付します。
*完全に乾いているか再度確認してください。
(大きめの封筒や箱に入れて送付します。)
3.ヘアドネーション以外の方法
代表的なJHDACやつな髪プロジェクト以外にも髪の毛を通じて病気の子供、大人の方に対して社会貢献している団体・企業もあります。
是非、参考にしてみてください。
○髪の毛でなく寄付金を送る
ウィッグを作成するには、郵送料や作成する職人の人件費、使用する器具やその他さまざまなコストがかかります。
髪の毛だけあればよいというのもではありません。
寄付する髪の毛の条件に満たない、もしくは、髪の毛以外の方法で貢献したいといった方は寄付金という形で協力できます。
○自分のためにウィッグを作成する。
家族、友達や知り合いのためにウィッグを作成する。
子どもは勿論、子ども以外にも病気によりウィッグを必要としている人が多くいます。
身近にそういった方もいるはず。
そんな時に協力してくれるウィッグメーカーもあります。
■何センチでも使用できます。
お1人のためのウィッグにお仲間やご家族など複数人の髪の毛をミックスして作成できます。
すでにご用意させていただいている高品質な人毛や形状記憶毛髪をミックスして作成することも可能です。
ご自身の大事な方のお役にたつことができます。
自分のイメージを変えない、一番自然なウィッグを作成することが可能です。
余った髪の毛をご自身の部分ウィッグにしたり、改めてヘアードネーションに送るといったことも可能です。
詳しくはこちらをご確認ください。
4.まとめ
ヘアードネーションは読んでいただいた通り素晴らしい活動と言えます。
そんな社会貢献活動に、手軽に協力できる。
知らなければ切った髪の毛は単なるごみとして処理されてしまいます。
誰かのために、そして大事な方のために。
あなたの髪の毛で、困っている人たちの笑顔を増やすことができたら最高ですよね。
大切に伸ばしてきた髪の毛を、是非有意義に活用してみてください。
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