【初めてのウィッグ選び】癌治療にもウィッグが活躍!

【初めてのウィッグ選び】癌治療にもウィッグが活躍!

癌にかかってしまい、抗がん剤治療をこれから行う人にとって、副作用による「抜け毛」が大きな不安と考えている人は多いです。特に女性に関しては、髪を失う事による喪失感が特に大きいと聞きます。
ですが、今では治療と供に、見た目だけでなく、精神的な安心にも一役買ってくれる「ウィッグ」が多く利用されています・・・。
普段の生活のために、髪の悩みを少しでも軽減し治療に前向きに向き合えるように、とても自然なウィッグがあります。

勿論、男性も治療を続けながらお仕事もしなくてはならないケースも増えています。
治療は進み、抗がん剤治療を行いながら普段の生活もできるようになっています。
以前は自然なウィッグというと100万円近くコストのかかることもありました。
が、今はリーズナブルで質の高いウィッグを提供してくれるメーカーも増えています。
機能性の向上によりより使いやすいウィッグもあります。

中にはウィッグを使用することで今までできなかったヘアスタイルを楽しんでいる方も少なくありません。
この記事でご希望のウィッグに出会うお手伝いができればと考えております。

1.「脱毛」副作用に、ウィッグが活躍
2.治療が決まったら事前にウィッグを用意しましょう
3.安心して購入できるメーカー3選
4.まとめ

1.「脱毛」副作用に、ウィッグが活躍

抗がん剤治療で闘病中の方でウィッグを前向きに使用している人はたくさんいます。
いくつかスタイルの違うものを用意し、お洒落を楽しんでいる人も。

ウィッグはただ単に脱毛を隠すためだけのものではありません。

脱毛という悩みを解消し、治療に専念し、仕事に集中し、毎日の生活を送るためのもの。
そのためにはやはり使用する方の前向きな気持ちが大事です。
気持ちを前向きにするためにはやはり自然なウィッグであることは勿論、無理の無いコスト、使いやすさ、耐久性、アレンジ性・・・など多くの要素が必要です。
不自然で、装着するのに数十分から1時間かかるような商品では前向きには慣なれないです。
まずはそんな治療中でおウィッグを活用して楽しんでいる方々の声をピックアップしてみました。
ウィッグは闘病生活を前向きに過ごす為のアイテムとして、捉えてもらえると嬉しいです。
きっと勇気や希望、安心感をもらえるはずです。

★人生の旅をゆく

https://ameblo.jp/shiraishimakiko/theme-10067867669.html
まきまきさんの、とっても前向きな元気にさせてくれるブログです。
何度も抗がん剤治療をしつつ、ウィッグの情報も細かく伝えてくれています。
ウィッグ以外にも、共感できる事柄が多いブログです。

★Lasting Blue
乳がん検診でしこり発覚。40歳の誕生日に乳がん告知されました。 ルミナールB、硬癌、ステージⅢa。                    
仕事と子育てしながらの治療ですが、わりと元気にやってます。


ありのままの体験を綴っていて、とても参考になるブログです。

★笑顔のままで ~乳がんの記録~
2012年1月26日(38歳) 浸潤性乳管癌(右)告知。 胸筋温存乳房全摘手術→抗がん剤→放射線治療後、現在ホルモン治療中。

 
脱毛の実態、頭皮の感覚からウィッグの購入、助成金についても書かれており、私も勉強になりました。

★Soraの欠片
そらの乳がん心覚え ~おひとりさまだけれど空の色のごとく~

 
いつも空を見上げて、ポジティブなSoraさんのブログです。

★33歳からの闘い~サオリのブログ~
33歳からの卵巣ガンとの闘い ~卵巣嚢腫から卵巣ガンへ 粘液性腺ガンステージ 1C 現在、37歳の美容師です☆

 
美容師さんの闘病ブログ。専門的なプロの視線に加え、自らの体験を書かれており、大変参考になります。

2.治療が決まったら事前にウィッグを用意しましょう

このように、前向きに生活していくウィッグを上手に活用していけると良いですよね。
そこでこの章では、治療にあたってどんなウィッグを用意すべきか紹介します。
ポイント別にまとめてみました。

◇用意するタイミング

個人差はありますが、実際に治療を始めてから約2週間前後で脱毛が始まります。
そのタイミングを予測して、治療が開始される前に手元に用意しておくと良いでしょう。

ですが、ウィッグの種類によっては手元に届くまで時間がかかる事もあるので注意してください。
・セミオーダー品  即日~1週間
・オーダーメイド品 1ヶ月~2ヶ月
※オーダーメイドは頭の形を採り、希望の色やスタイルを一から作る事が出来る為、やや時間・コストがかかってしまいます。

ですので、これらの商品を検討している方は、かなり早いタイミングで準備する必要があります。ですが、中にはオーダーメイドのウィッグが仕上がるまで仮のウィッグをレンタルしてくれるサービスでフォローしてくれるメーカーもあります。

治療の時期に併せて、どの製品を用意するのか、またそれらが手元に届くまでの時間を注意して確認しましょう。

*レンタルまでフォローしてくれるショップです。
【フローレン銀座】 

◇使用する期間

治療が終わってもすぐに自毛が伸びて、ヘアスタイルを作ることができるわけではありません。
治療が終わり、後は自毛が伸びるのを待つだけとなってからの期間を頭に入れておく必要があります。

髪の毛は平均で1か月に1センチ伸びます。
毛長さ2~3センチのベリーショートスタイルでもOKな人は治療期間+2~3か月が必要な期間という事になります。
男性はこういったケースも多いかもしれません。

例えば20センチの毛長さのあるスタイルでないとウィッグは外せない・・・という方は、治療期間+20か月必要という事になります。

【例】毛長さ20センチのヘアスタイル

https://news.biglobe.ne.jp/salon/hair_style/webroot/files/images/IMGDB_HD/23/10/B014842310/B014842310_271-361.jpg

自毛再生し自分がどのくらいの毛長さのスタイルでないといけないのか確認してみてください。
また、こちらも個人差があるのですが、一部分だけなかなか生え揃わない、もしくは白髪ばかり生えてくる、なぜか縮毛っぽい毛が生える…等々の例もあります。
その場合、以前と同じ髪質で全体にしっかり生え揃うまでの期間というのはなかなか予測することは難しく、少し長期戦になる可能性もあります。
全員がそうなるわけではないのですが、そうなる可能性があることも頭に入れておいてください。

◇用意する数

基本的には一つのウィッグで治療期間+自毛でヘアスタイルが作ることができるまでの間カバーできるのが理想かと思います。
ただ、耐久性の非常に低いウィッグだと半年前後で使用できなくなるケースもあります。
また、ビニール製の毛髪を使用しているウィッグなどは、ドライヤーやお湯で毛が焼けてチリチリになってしまい、思いのほか早く使えなくなるケースもあります。
しっかり耐久性や使用上の注意点など確認し、購入するようにしてください。
全く同じものでなくても、普段使用するメインのウィッグと、お休みの日やご自宅用としてサブのウィッグを持っていると安心感もあるかもしれません。

自分の使用頻度、安心感、おおよその使用期間、そして商品の品質等を確認しご判断することをお奨めいたします。

◇コスト

ウィッグには様々な商品があり、商品によりコストもかわります。

まずオーダーメイドで作成した場合、10~20万、高くて30万前後というところかと思います。
勿論、大手メーカーは先にも記載させていただいたように70万以上するケースもありますが、全国展開していることと、宣伝広告費が多く含まれているからこその価格なので、あまりお奨めはいたしません。

セミオーダー商品ですと、5~20万といったところが相場になってきます。
同じく大手メーカーは倍前後の価格と思って間違いないです。

既製品ですと、数千円のものから高くても5万円前後といったところです。

この価格差はウィッグの毛質・ベースの素材、植毛の方法、その他カラ―や毛長さにより変わってきます。
勿論、そのメーカー・ショップにより利益率や価格設定は戦略のもと決められている部分もありますので、なぜその価格なのかをショップやメーカーの担当の人にしっかり質問し確認することは大切です。

また、自治体によっては助成金などのフォローがある場合があります。
その辺りもしっかり確認しておくと良いです。
・医療用ウィッグ助成金について 

また、上記にも述べたようにウィッグには様々な種類があります。
安いもの、高いもの、中間のもの・・・と何がどう違うのかを確認する場合、たくさんのメーカーを歩きわたるのも大変です。
できるならば、色んな商品を扱っているメーカーやショップに相談すると良いでしょう。

また、購入後のメンテナンスのコスト、必要な備品があるのかないのか、フォローしてくれる内容も含めしっかり確認してください。

◇種類
【医療用ウィッグとは】
医療用ウィッグとは、ウィッグを治療の副作用や傷跡、円形脱毛症などに使用するという目的がある場合にそう呼びます。
仮にファッションウィッグを医療用として使用する場合、それが医療用ウィッグになるといった感じです。
地肌や自毛に負担をかけないように作成されているものがあえて言うならば医療用ウィッグという事になります。
 
【オーダーメイド】
頭の形や色、毛長さや毛質・スタイルを希望通りに一から作成する。コストはやや高くなります。
納期に1か月~2か月要します。
 
【セミオーダーメイド】
すでに完成されたウィッグを自分の希望に合わせて調整していきます。
毛長さやスタイル、サイズなど調整し、早ければその日のうちに持ち帰ることができます。
 
【既製品】
調整等がなかなか難しく、購入したものをそのまま使用するものを指します。
ファッションウィッグ、コスプレウィッグなどがその一例です。

【毛質】
化繊:アイロン・ビニールの毛質。ピカピカの艶があり、作りものっぽいです。
熱に弱く耐久性が低いです。
耐熱人工毛:熱に強く、アイロンなどでつけたウェーブなど形状記憶します。ただ、これだけで作成すると綺麗すぎてしまう感があるのと、摩擦で縮れを生じやすいです。
人毛:自然ではありますが、自毛と同様水にぬれたり、水分を含むとスタイルが乱れやすいです。加工していない人毛はキューティクルが開いてしまい絡みやもつれを起こしやすいです。
加工人毛:キューティクルを取り除く加工をしており、絡みやもつれが起こりにくいです。人毛同様、スタイルが崩れやすいデメリットがあります。
ミックス:耐熱毛と加工人毛をミックスすることで、耐熱毛の使いやすさ、スタイルの維持力に加え人毛の自然観が加わり良い毛質とされています。
 
【植毛方法】
マシン植毛:機械で植毛していくので、非常にコストは安いが、荒く不自然です。
手植え:手で植毛していくので、非常にきめ細かく自然です。
手植え シングル植毛:手植えで1本ずつ植毛していくので、頭皮から生えているような自然観を出せます。
 
【人工皮膚】
なし:つむじや分け目が無く不自然です。ファッションウィッグやコスプレウィッグに多いです。
ポリウレタン、シリコン:皮膚感は非常に自然ですが、通気性が無く、夏場は蒸れたりしやすい。
引き抜き:ネットで特殊な技術で植毛しており、通気性や軽さを確保しながら皮膚感を自然に見せることのできる人工皮膚です。
 
【毛長さ】
20センチまで:人毛を使用する場合、これ以上の長さを出せるメーカーは非常に少ないです。
20センチ以上:人工毛は何センチでも作成可能ですが、人毛で20センチ以上を出せるのは限られたメーカーのみです。
 
【カラーバリエーション】
単色:1色の毛髪で作成します。
混合:何色かの毛髪を混ぜて作成。白髪なども可能。
その他:根元と毛先の色を変えたり、メッシュを入れたりも可能です。
 

3.安心して購入できるメーカー3選

ここでは、「治療」に特化した使い方でオススメのメーカーを3つ程紹介します。
また、ピックアップした理由も紹介しますので、是非参考にしてみてください。
(記載事項:メーカー名・サイトURL・平均費用・サポート内容の詳細・どんな人におすすめなのか・ウィッグ自体の写真など)
ここでは、「治療」に特化した使い方でオススメのメーカーを3つ程紹介します。
また、ピックアップした理由も紹介しますので、是非参考にしてみてください。
(記載事項:メーカー名・サイトURL・平均費用・サポート内容の詳細・どんな人におすすめなのか・ウィッグ自体の写真など)

①株式会社アイスリィー

公式HP:


~平均費用~ オーダーメイドウィッグ10万~18万(その他オプションも可能)
セミオーダーウィッグ5万~12万

~サポート内容の詳細~
東京にて全国のウィッグメーカーや理美容室に商品・技術の卸しをしているメーカー。
東京銀座にフローレン銀座という直営ショップもあります。
地方の方も提携サロンを紹介してくれます。
安いものから高品質なもの、その他様々なウィッグを取扱っており、色んなメーカーを見て歩く必要はありません。
卸をやっているという強みかと思います。

~こんな人におすすめ~
良いものをなるべくリーズナブルに・・・という方におすすめです。
また、提携理美容サロンで全国の方に対応も可能です。


②3Dウィッグ

公式HP:

 
~平均費用~
完全オーダーメイド:15~20万
セミオーダーメイド:5~15万

~サポート内容の詳細~
3D増毛システムを全国の理美容サロンに拡大し、ウィッグに関しても大手以上の商品を、プロの理美容師の技術・センスで理想に仕上げることができます。
とにかく軽く、自毛に負担をかけない。これを大事に考えています。
育毛のノウハウもレベルが高く、ウィッグだけでなく、地肌のケアも含めアドバイスしてくれます。

~こんな人におすすめ~
自毛や地肌に負担をかけない商品です。
自毛の再生を一日も早く・・・という方におすすめ。
育毛などのシステムも充実しており、全面的にバックアップしてくれます。


株式会社 夢人

公式HP:


~平均費用~
オーダーメイドウィッグ 10万~30万
セミオーダーウィッグ 7万~18万

~サポート内容の詳細~
理美容技術のレベルが高く、医療用ウィッグをよりお洒落に提供してくれます。
アフターフォローもお客様目線で親切丁寧に対応してくれることで非常に評判が高いようです。

~こんな人におすすめ~
ウィッグ屋さんやウィッグメーカーに行くことに戸惑いのある方、それでも色んな商品や情報を知りたいという方にはおすすめです。
価格もかなりお安いものも用意があり、とにかく安心感を・・・という方は是非。



4.まとめ

医療用ウィッグの大前提には、使いたくて使っている人はいない・・・ということです。
一日も早くウィッグを使用しないで良い状況というのが最大の目標です。
しかしながら、悲しいことですが、足元を見て高額なウィッグをフォローもなく販売することを商売とするメーカーもたくさんあります。
商品やフォロー内容も勿論大事ですが、まずは親身に対応してくれる、安心して任せることのできる購入先を選びましょう。
一日も早く医療用ウィッグを使用しないで良い状態。これは治療も終了し、以前の普通の生活を取り戻したという事でもあります。
その日を早く迎えるという目標を共有できるメーカー・ショップそしてウィッグに出会えることをお祈りしています。

 

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