いつの頃からか髪の毛の手触りが悪い、人形のようなゴワゴワ感、ひっかかり…
髪がきしむと必要以上に髪を引っ張ってしまい、髪の毛にも頭皮にも与えるダメージが大きくなってしまいます。また、日々のケアがきしみに繋がっている場合もあります。
この記事では、髪の毛のきしみの原因と対策をご紹介していきますので是非参考にしてみて下さい。
1.髪がきしむ3つの原因
①手触りが悪くきしんでいるのは、ダメージでキューティクルが傷んでいるせい
②プールやシャンプーで髪がきしむ理由は「アルカリ性によって開くキューティクル」のせい
③ノンシリコンシャンプーで髪がきしむのは表面をコーティングされないから
2.きしまない髪をつくる対策
①きしまないシャンプーを選ぶ
②リンスやトリートメントを使用する
③日々のケアを気をつける
3.まとめ
1.髪がきしむ3つの原因
この章ではまず、髪の毛のキューティクルの構造を説明、その後3つのシーンに分け詳しく原因を解説していきます。
そもそもよく耳にするこの「キューティクル」、これは髪の毛の組織を構成している、一番外側の表皮のことです。髪の毛のツヤや健康を保つ為に最も重要な部分です。
https://www.kao.com/jp/haircare/
キューティクルは魚のウロコ状の様になっており、下の図の様に何かしらのダメージを受けるとウロコの様なものがひらき剥がれます。
http://urx.red/LL4M
適度な水分が保たれ潤っていた髪の毛は、キューティクルが剥がれる事で内部のタンパク質や潤いが流出しツヤがなくなります。ひらいたままのキューティクル同士が重なり合い摩擦をおこすと、手触りが悪い・絡まりやすくなりきしむ原因に。
https://tenki.jp/suppl/sumiyo/2018/08/22/28372.html
また、髪の毛は弱酸性です。さまざまな原因でアルカリ性に傾く事によって、キューティクルがひらいて剥がれやすくなってしまいます。
http://www.demi.nicca.co.jp/salonsupport/beauty1_detail_17.html
毛髪のpH値は、毛髪に含まれている水分のpH値のことです。
健康な髪の毛phは4.5~5.5程度です。数値が低い程酸性に傾き、数値が高い程アルカリ性に傾きます。
①手触りが悪くきしんでいるのは、ダメージでキューティクルが傷んでいるせい
・カラーリングやパーマ
キューティクルが剥がれる原因として男女共に多いのがカラーリングやパーマ。
カラーやパーマの薬剤をつけると、毛髪が膨潤してキューティクルがひらき薬剤が入ります。ひらいたキューティクルは剥がれやすくなり、傷んだ髪の内部からは毛髪の栄養分が外に出たり、剥がれたキューティクルでまとまりにくくなります。これがきしむ原因に。
http://favorite.unhair-allys.com/hair-color-fading/
しかしカラーやパーマは当たり前の時代ですし、『オシャレをしたい』『白髪を隠したい』『くせ毛を真っ直ぐにしたい』人には、カラー・パーマは必要不可欠という方もいると思います。今は傷ませないカラーや、残留したアルカリ(※)を除去してくれたり、ノンアルカリのカラーを使用している美容室もあるのでそういったお店選びを選ぶこともおすすめします。
※アルカリ性に関しては②で説明します。
・濡れたまま寝る
髪は濡れるとキューティクルがひらき水分を吸って膨らみます。水分を含んでふやけているような状態なので、軽い摩擦でキューティクルが剥がれやすいです。濡れたままで寝るとキューティクルが立ち上がっているので、寝返りなどで枕やシーツにすれてダメージが進行します。就寝前には髪をきちんと乾かしてから寝るようにしましょう。
・ヘアアイロンやコテの使用
ヘアアイロンやコテは、髪に高温の熱を与えてクセや向きを矯正するものですが、この高温の熱がタンパク質の熱変性を引き起こし、髪を守っていたキューティクルを剥がしてしまいます。熱変性は、髪を構成しているタンパク質の構造が熱によって分解され壊されてしまうことです。
きしみ以外にも枝毛や切れ毛などにもつながります。
同じ箇所にあてない・120度~160度前後で使用・流さないトリートメント等での保護など気をつけながら使用してください。
②プールやシャンプーで髪がきしむ理由は「アルカリ性によって開くキューティクル」のせい
プールの水に含まれる残留塩素は次亜塩素酸ナトリウムといい、たんぱく質を融解するアルカリ性です。塩分には髪の毛の水分を奪い乾燥させ、髪のタンパク質を溶かす性質もあります。これによりキューティクルは非常に傷みやすくなります。海水も塩分が多く、アルカリ性です。
市販のシャンプーは弱アルカリ性の物が多く、カラー剤やパーマ剤もアルカリ性です。
毎日使用するシャンプーがアルカリ性だと髪の毛はアルカリ性に傾いたままです。
髪の毛は酸性に傾くとキューティクルが引き締まり、アルカリ性に傾くとキューティクルが緩みひらきやすくなってしまいます。
③ノンシリコンシャンプーで髪がきしむのは表面をコーティングされないから
以前、『シリコンは頭皮や髪の毛に悪い』とオーガニック・ノンシリコンなどの商品が非常に流行りました。しかし髪の毛にダメージを与えているのは、洗い方が雑だったりと正しく洗髪出来ていない事が原因であって、シリコン自体が悪いわけではありません。
また良かれと思ってノンシリコンシャンプーを使用したら余計に髪がごわついた方もいると思います。
『ノンシリコン=髪の毛のツヤを出し指通りを良くするコーティング剤がはいっていない』為、本来の自分の髪の毛の状態が現れるからです。 なのでキューティクルがひらいて、けばだっている髪がむき出しになっている状態です。
ノンシリコンシャンプーは新しく生えてくる髪には良い作用をもたらすため、生え変わった髪は健康的になる可能性はあります。しかし、効果を実感するまでにはそれぞれの頭皮環境、髪の毛のダメージの度合いやクセ毛、毛質などに左右されるので、時間がかかり個人差もあります。
http://nayandeinaide.seesaa.net/category/22485527-1.html
これだけ沢山の商品がありますので、中にはシリコン剤が入っていなくても価格が安く、危険性の高い合成界面活性剤を配合しているものも少なくありません。シリコンかノンシリコンかの前に、洗浄成分がどういった成分なのか見極めるのも大切です。
2.きしまない髪をつくる対策
きしむ原因を知ったうえで、対策をしていきます。3つの対策に分け以下ご紹介していきます。是非参考にしてみて下さい。
①きしまないシャンプーを選ぶ
きしまないシャンプー=シリコン入りを選ぶ。という考えだけではだめです!
きしみが出るのはノンシリコンだけが原因ではありません。洗浄力の強いシャンプーを使っていると、皮脂を奪い乾燥原因になり、頭皮や髪にダメージを与えます。 ・洗浄力の強い硫酸系の、高級アルコール系のシャンプーは避ける ・弱酸性のアミノ酸やベタイン系シャンプーを選ぶ ・シリコン配合のシャンプー ・ノンシリコンであればシリコンの代わりとなる植物由来のオイル等が配合されているもの
▼ ハホニコディスデモカ ヘアクレンジング
https://www.hahonico.com/category/pro/pro_thisdemoka.html
シルクPPTという成分がダメージヘアの傷部分に吸着して、髪のキューティクルを補修してくれます。アミノ酸系洗浄成分で、ダメージしたキューティクルを整えてくれるシャンプーです。
400ml・3,050円(Amazon価格)
▼リマーユ
http://urx.red/LL74
シリコン入りのアミノシャンプーです。アミノ酸系の洗浄成分を配合して、髪にツヤと潤いを与えてくれます。馬油は人肌と近く、浸透力が良く高い保湿力もあります。
200g・2,454円(Amazon価格)
▼ハーブガーデン
http://urx.red/LL7b
パラベン・石油系界面活性剤・ラウリル硫酸・シリコン・人工香料などはすべて含まれていない商品です。また洗浄力も保湿力もある理想的な配合です。植物由来の育毛成分も豊富です。高品質なノンシリコンシャンプーです。
300ml・4,000円(通常価格)
▼黒髪スカルプ・プロ
https://www.cosme.net/product/product_id/10069594/top
ノンシリコンシャンプーですが、ポリマーや石油系界面活性剤・香料・着色料などはすべて無添加。ミネラルを豊富に含む海塩や、髪のきしみをなめらかにするオリーブ油、髪を保湿する加水分解コラーゲンが配合されており、ノンシリコンでもきしみのない仕上がりに。
400ml・3,888円(通常価格)
②リンスやトリートメントを使用する
リンス、コンディショナー、トリートメントは、髪のコーティング剤です。キューティクルの傷んだ部分を包んで補修、パサつきを解消したり、なめらかな髪にしてくれます。
一度生えてきた髪の毛の細胞は死んだ細胞なので、自然に生き返る事はありません。ですので、トリートメントなどの補修剤を使用し、自分の手で髪の毛を復活させないといけません。
https://ameblo.jp/styleogawa/entry-11217081607.html
リンスやコンディショナーは髪の毛の表面を補修、トリートメントは髪の毛内部にまで浸透し補修してくれます。きしみ、絡まりがひどい場合はトリートメント、きしみ予防ならリンスなどと使い分けましょう。
▼ハーブガーデンコンディショナー
http://msgold.net/herbgardenshampoo
おすすめシャンプーでも紹介したハーブガーデンのコンディショナーです。シャンプーだけでなく、コンディショナーもオーガニックで自然派なものを使いたいと探している方におすすめ。26種類もの自然成分でダメージヘア修復能力が高く、トリートメントレベルです。シャンプーとセットで使用するのも◎。
300ml・4,000円(通常価格)
▼ニーズプラストリートメント
http://u0u0.net/LMSx
頭皮治療の専門クリニックが開発したヘアケア商品です。髪や頭皮に優しく低刺激な天然原料を使用していて、痛んだ箇所に有効成分が髪に浸透して髪をベストな状態に保ってくれます。また紫外線から守り静電気の発生や髪が絡んでしまう事からも防いでくれます。
250ml・3,700円(通常価格)
▼コタクオリア
https://www.cota.co.jp/products/qualia/
髪をすすいだ後でも、髪が潤いを保っているのを感じられるトリートメントです。パサパサの髪がまとまりのある髪質になります。モイスチャータイプのトリートメントです。美容サロンでもよく使用されています。
200g・1,645円(楽天価格)
石鹸シャンプーを使用している方は髪がアルカリ性に傾く為、きしみがとても気になりますのでクエン酸リンスが有効です。化学成分や添加物をほぼ含まず、髪の痛みや頭皮の乾燥にいいと言われる自然派リンスです。コスパもよくて自宅で簡単に作れて、髪を健康にサラサラにしてくれます。
クエン酸は、レモンなどの柑橘類や梅干しなどに含まれている酸っぱい成分です。体にとって疲労回復や、美肌効果、血流改善などの効果がありますが、クエン酸の酸性が、アルカリ性の汚れを落とす効果があり、髪にも期待できます。
作り方は簡単で、
・空きペットボトル500ml
・水500ml
・クエン酸 大さじ2~3杯程度(自分の髪の様子を見て調整する)
を用意し、水・クエン酸を入れたペットボトルをよく降って溶かすだけです。
使い方は、洗面器にお湯を3分の1くらい張り、その中に上記で作ったクエン酸リンスをプッシュポンプで5~10プッシュ入れ混ぜます。その後、髪を洗面器の中に入れてよく馴染ませます。馴染ませた後は、洗面器に残ったリンス液を髪に振りかけ、よく揉みほぐし、お湯で軽くすすいで終わりです。
③日々のケアを気をつける
いくら良い商品を使用していても日常で間違ったケアをしていれば意味がありません。
ちょっとした事の積み重ねが大切です。
・濡れたまま寝ない
1-①でも説明した様に、水分を含みひらいたキューティクルと枕等がすれてダメージにつながります。
・紫外線に気をつける
頭は体の中で最も高い位置にあり、長時間紫外線に当たっているとダメージを受けやすいです。長時間外に出る場合は、日傘、帽子、髪用日焼け止めで対策を。
・洗髪時、髪をこすり洗いしない
キューティクルは摩擦に弱いので、指の腹で優しく頭皮を洗う。
・無理なブラッシングをしない
ブラシで、きしんで絡まった髪をとかすのは良いですが、無理に髪をひっぱるなど不必要に力を入れすぎると摩擦が起きてキューティクルが剥がれてしまうので優しく毛先からブラッシングするようにしましょう。
・ドライヤー使用前に髪を保護する
熱によるダメージを防ぐ為、流さないトリートメント等を使用する。
▼モロッカンオイル
https://chouchou-shop.jp/i/moroccanoil-treatment
保湿性抜群のアルガンオイル。ダメージを感じるすべての髪質に対応しています。乾いた髪へのスタイリング剤としても使用できます。
100ml・4,300円
▼エマルジョン
https://www.cosme.net/product/product_id/10080625/top
しっとりとした、ミルクタイプのトリートメントです。ダメージを補修しながら柔らかく扱いやすい髪へと変えてくれます。
120g・2,600円(@コスメ価格)
3.まとめ
髪の毛にきしみがなく手入れが楽になると、気持ちも手入れの時間も楽になります。
原因を知り、正しい対策を実践する事でダメージをへらし、整ったキューティクルに変えていきましょう。
日々のケアを見直し改善し、さらさらで手触りの良い、きしみのない髪の毛を手にいれましょう!
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